軽い操作性(Driving)…世界の車椅子を変えたパンテーラの魅力

第9章 ハンドリムの材質=チタンのはなし

パンテーラのハンドリムに採用されているチタンについて

人類が初めて出会った金属は銅です。6000年の付き合いで、鉄は4000年。さてここからが他の金属にも出会うのですが、最も身近で重要な金属は、100年ほど前から使われたアルミニウムです。
何故こんなに時間がかかったかというと、アルミナという酸化物の鉱石の中からアルミを取り出すのには、電力を必要としたからです。
さて、チタン。原料は二酸化チタンで、地球上の金属元素としては、アルミ、鉄、マグネシウムの次、4番目に多いのだそうですが、ほとんどが砂の中にごく微量混じっているので総量としては多いというわけです。金属として取り出すには、二酸化チタンがギュッと濃縮された鉱石が必要です。それが簡単に入手できないということです。
また、どうして人類がチタンという金属と出会うのが遅れたかというと、二酸化チタンから酸素を引き離すことが容易でなかったからです(「チタンのおはなし」日本規格協会発行より)。

チタンの性格をここでは細かく述べませんが、注意していただきたいのは、どの金属でもそうですが、純チタンとチタン合金では性質は異なります。また、純チタンといってもグレードがあり、それによって機械的性質もやや異なります。

チタンの3大特徴は「軽い」、「強い」、「さびない」ですが、それはデータ表からもわかります。

パンテーラがハンドリムにチタンを採用したのは、1989年に発売を開始時、今もかわらず標準装備となっています。

<3大特徴のほかにもこんな性質が・・・>

  1. 持った感じが良い。
    金属的ではない感触。たとえて言えば竹を触るような感じ。
  2. 金属アレルギーがほとんどない。
    骨をつなぐボルトや人工関節、金属アレルギーのひとのためのピアスなどにも使われている。一部のアルミのハンドリムのように手が黒くなることもない。
  3. 雨の日でも滑りにくい。
    片手に水をつけて漕いでみると、アルミやステンレスのものと比べて明らかな差を感じる。
  4. 摩擦熱が生じにくい。
    長い坂道を安定して降りる…キャスタ挙げして、ハンドリムに少しブレーキをかけながら降りる時手が熱くなりにくい。



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