軽い操作性(Driving)…世界の車椅子を変えたパンテーラの魅力

第8章 ハンドリムの間隔

合理的に漕ぐということの分析

車椅子を日常自操する人にとって、ハンドリムこそ最もよく触れる部分・・・ハンドリムに加えた力がそのまま駆動力になる。
座る姿勢との関係で、漕ぐ時にいちばん力の出せる位置にハンドリムを設定(設計)するには、タイヤの間隔はどうあったらよいだろうか?

  1. ハンドリムに親指の付け根を乗せて、プッシュアップ(腕の力だけでお尻を浮かすこと)できるかという点が最も大事なポイント。この間隔が狭すぎるとダメ。
  2. 親指の付け根の骨(舟状骨)が、しっくり乗ることができない。 この状態でハンドリムを操作しようとすると、無理して掴まなければならなくなる…肩にとても負担がかかる。長年にわたれば肩に大きなダメージを残すことになる。
  3. 足がうまく使えないので車椅子を使ったのに、10年(あるいは20年)たったら、肩が動かなくなったというのは、まさに悲劇そのもの。
  4. 日本ではあまり指摘されていないが、これは車椅子の不適合による典型的な二次障害。
    ・・・スウェーデンでも、最近このことが話題になり、関係者に注意が喚起されている。

  5. パンテーラの大径のハンドリム(直径 約16mm)。
    車輪のタイヤからの間隔は、当初から約25mm。

  6. これより広い間隔・・・30oくらい → 親指が間に入り舟状骨がしっくり乗らない。
    これより狭い間隔・・・20oくらい → 舟状骨が乗らない。

    <リム間に親指が入る2つのデメリット>
    ・親指を負傷する恐れがある。
    例えば親指を入れたままじっとしている時に、急に後ろから介助者や子どもが押したりした時。
    ・親指をそこに差し込むことで、せっかく動いている車輪にブレーキをかけてしまう。
  7. 狭い場所で少し動く場合を除いて、ハンドリングは握り締めないほうがいい。

パンテーラのハンドリムは長い廊下や通路を効率的に移動するために、経験則から考えだされた形状




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