軽い操作性(Driving)…世界の車椅子を変えたパンテーラの魅力

第2章 軽量化の秘密はクロムモリブデン鋼

1989年 パンテーラ 初代モデル

1997年 パンテーラ97
パンテーラU2も同時期

2001年 S2誕生


  1. パンテーラのフレーム構造・・・前身のスピンネルから受けついたリジットフレーム=固定フレーム。
  2. 肉厚0.6mm。カッターナイフの刃の厚さ(0.5mm)と、ほぼ同じ。
  3. 丈夫なクロムモリブデン鋼(※注)。
    フレームそのものにバネがあり、悪路やインターロッキングの上でも、ショック・アブソーバをつけなくても乗り心地はソフト。
  4. パイプは極薄で溶接は困難なため、ジョイント部はロウ付けされている。 ・・・ジョイント部に力が集中しないように設計されている。
  5. 輸入開始後14年、通常の使い方で壊れた例は報告されていない。
  6. 輸入当初から14年使用中のユーザも。
  7. 通常モデルの耐荷重は100kg。(※座幅45cm:125kg、座幅50cm:150kg。
  8. 座面の真下になる部分は、2本のパイプを重ねることで丈夫になると同時に、重心の位置に近く、持ちやすい。
  9. 車輪をはずしてあとで車内に積み込むことも考慮された構造。

1983年 ヨーロッパ初の成人用固定フレーム スピンネルのカタログ

クロムモリブデン鋼(chromium molybdenum steel): 
鉄に、クロム、モリブデンを添加した低合金鋼の一種。略してクロモリ。その特性を生かして、旧帝国陸軍の鉄帽、バルカン砲の砲身から自転車のフレームや航空機のエンジンまで、さまざまな面で使用されてきた。

丈夫でしなやか、加工性も高く、また近年の技術革新により鉄の密度を上げることができるようになったため、少々肉厚を薄くしても目的の十分な強度を得られるようになった。そのため、軽量化と同時に引っ張り強度などが求められる場面(拳銃や航空機の主脚等)で多用される。

自転車のフレーム素材として古くから使われており、現在でも愛好家が多い。一般に細身のフレームであり、しなやかな乗り心地や、部品をロウ付けして仕様を容易に変更できることが好まれている。これに対してアルミ等のフレームは繰り返し荷重等の関係(※注)から太くならざるを得ず、カーボン等樹脂系は経年劣化が激しい。自転車に特化したパイプをレイノルズ等のメーカーが出しており、ほかの材質に引けを取らない性能を実現している。

※注 アルミニウム合金には疲労強度の限界点が存在しないため、負荷をかければ必ず金属疲労が進行する(スチールやチタンでは限界点より小さな負荷であれば金属疲労が進行しない)。このためスチールやチタンと比較するとフレームの寿命が短い傾向にある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』





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